10/05/2010

自分探しの移民達 カナダ・バンクーバー、さまよう日本の若者 Written by 加藤恵津子





2009年の夏に大阪のみんぱくへ行ったとき、この本を紹介してもらいました。丁度訪れた日の前日が、日本カナダ学会でまだまだ意識が低かった自分はせっかく誰でも参加できる日もあるのに参加せず…。プログラムを見ると、今更聞きたい内容(研究)が沢山あるなって思えて、行動力って大切だと今更気付かされます。

そして読もう読もうと思っていて、いつもアマゾンで注文し損なっていて読んでなかったこの本… カナダ研究の先生方から勧められる事が多く、カナダに来て必要性に気付き日本の両親がわざわざ送ってくれました。

ー感想ー

ワーキングホリデーやカレッジ、語学留学をベースに海外滞在(カナダ)を繰り替えす若者達。私も沢山見てきたし、出会ってきました。そして加藤さんと同じ ような疑問を抱いていたことも事実です。もちろん本人たちの意識の中にはあまりないだろうけど、移民のプッシュとプル要因の狭間で翻弄される日本人の若者たち。 日本国籍が保険的要素(インタビューから)を持っているからこそ、どちらの国にもゆっくりと「根」や「荷」をおろせないでいるのでしょう。発展途上国からの経済移民 や、難民はカナダでやっていく、「生きていく!」って腹をくくっているケースが多いですが、現代の日本人移民、(現代の移民は日系人と自称しない事が多い。) や移民を目指す若者の意識の違いをこの本を通して理解できます。移民メンタリティー的な所が政策や時代を通してまったく違うのが興味深い。そういった若者に押しかかる、二国間のプルファクターとプッシュファクターが「おしくらまんじゅう的」表現されていて、興味深いですが。また、日本を含むアジア系女性をターゲットに恋愛をする白人カナダ人男性を「ライスキング」と呼ぶ表現も初めて知りました。

自分自身、友達、今までであってきた留学生、ワーキングホリデーの人、結婚移民者など痛々しくか重なり身近なトピックであるこの「さまよう日本の若者」、研究対象のジェネレーションや背景は違いますが、日系カナダ人アイデンティティー研究に活かしていければと思います。

 この本は、今からカナダに飛び出す人や、カナダで行き詰まっている人が読むべきだと思いました。ある意味うつになるかもしれないですが、現実は見るべきです。(すでに搾取などの状況下で、うつ状態である人が読むと苦しい本かもしれんが)



それにしても、出版されているレベルでの戦後移民、日系カナダ人2世をターゲットにした研究はなかなか見つけられません :*(

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